魔女狩り

猪瀬知事が辞任した。

極楽の山本さんや次長課長の河本さんも未だに社会的に許されていない。

「悪いことは、悪い」のはわかるが、最近、ネット社会が定着してからと言うものの、まるで「魔女狩り」のごとくボコボコに叩きすぎる風潮にあるように感じるのは私だけだろうか。この日本の陰鬱とした空気は道徳的に少しでも悪いことをした人を絶対に許さないというところから来ているのではないか?と数年前から感じている。人と人との関係は許しから始まる。もちろん、絶対に許せない事柄もある。しかし、寛容な社会こそが生きやすい社会を作ると思う。「まあ、いいじゃん!」というのは、甘いような響きに感じるかもしれないが、大概のことを「まあ、いいんじゃない?」という寛容な社会にしていけば、伸び伸びとした空気になり、例えば起業についてもチャレンジもしやすくなると思う。

そういった意味では、安倍晋三さんが再び首相に返り咲いた時は、日本も少しは変わったのか?と思ったが、どうも違ったようだ。

不謹慎ではあるかもしれないが、猪瀬知事に関しては、本当に辞める必要があったのだろうか?猪瀬さんも萎縮してしまい、嘘の上塗りみたいになった感じは確かにある。しかし、嘘をつかないと知事を続けられないと思ったから、あのような発言が続いたのだろう。外国では、責任を取る形で、辞職することはないという。仕事を全うする形で責任を取ると聞いた。

いつ自分もミスをするかわからない世の中。不用意な発言をしてしまうのは、いつか自分かもしれないと思うと、人殺しでもない限り、相手が再起不能になるまで、完膚なきまで、ボコボコに叩く気持ちにはなれない。基本的には、相手の気持ちになって、行動・発言するというのがある。

日本には、今だに村八分社会が蔓延しているのだろうか。村人達がお互いを監視し、何かはみ出すことをすると弾く。

個性に関しても、失敗にしても。

もちろん、不正をして自分だけ利益を得ようとした者を叩くのもわかる。

鍵は、「寛容」

どれだけ想像力を深めていくかだと思う。自問自答し、相手の立場や気持ちを想像すること。

そうすれば、自然と寛容な社会になっていくと思う。

何か窮屈で、人の目が厳しくなってきて、生きづらい思うのは、私だけなのだろうか?