毒親に纏わり、虐待の話をしますが、身体的虐待より精神的虐待を経験している子供は多いのでは?しかも、それを子供も親も自覚してない。僕自身がそうだから、書くのですが。
自分自身、身体的暴力は振るわれたことはなかったのですが、大人になり、社会で働くようになってから、色々な書物を読むようになり、世の中には、精神的虐待というものがあるとわかりました。
僕の場合は、朝起きてすぐから「早くしなさい!」というもの。頭がまだ起きないのに、すぐに朝食を食べさせられ、何が何だかわからぬうたに胃に物を入れる状態。頭はボーッとしてます。そうすると「ボーッとしない!」というようなものです。子供のペースに合わせてくれない。
小学生時代には、風邪をひくと「体調管理がなっていないからだ!」と怒られました。
高校生になってからは、「部活は、遊びみたいなもんで、あなたが選んだこと。帰ってきたら、勉強しなさい!予習復習するまで、寝てはいけない!」というもの。
こっちは、
高校野球という人生に一度しかない青春の足跡を残そうと真剣なのに、遊びと怒られる。勉強が学生の本分なので、テスト前は勉強し、点数だってよくて、指定校推薦を取れる程の成績だった。それは、僕が電車の中や授業と授業の間の休み時間に勉強していたからだ。
しかし、親という生き物は、目の前で勉強してないと安心しないらしい。ということで、電車で勉強しようが、見てないから知らない。だから、今、この私の目の前で勉強しなさいというものだ。それを夜中の2時くらいにケンカしたりで、言われるので、結局、
不眠症になった。
神経は過敏になり、絶えず動悸やめまいがするようになった。でも、私は、親に自分の人生を狂わされてたまるものかと精一杯の反骨精神で、耐えた。いつか見てろよと。そして、大学に入った時には体はボロボロになっていた。
会社にも新卒ですんなり入社できたが、体がもう、持たなかった。
頭は回転するが、体がダメになっていたのだ。
当時は、就職超氷河期と言われていた時期だったので、希望の会社に入れたのはとても運がいいことだと思った。しかし、体力的な問題で、退職。退職する時に社長から「話してみると自己分析もできてるし、頭が悪いとは思えない。なんでだろう?でも、仕方ない。」と言われたのを今でも覚えている。
しかし、僕は、根っからの諦めの悪い性格だったので、また、すぐに就職活動をし、就職。頭は回転するから、入社試験には一応合格する。
結局、その繰り返しだった。
そして、一昨年、母親は自ら命を断ち、父親も心臓の病気をし、手術に立ち会った。
人生ってのは、どんな小説よりも想像を超えて、こちらの心構えとは関係なく、ある日突然その時はやってくるものだと体感した。
そして、今に至る。
もう、既存の世の中のいいとされる物には惑わされないぞと。今まで色々なものと戦ってきて、その戦いに夢中で、周りの景色を見ているようで見ていなかった。
私は一人っ子長男。
頼るあては自分以外にない。
人の生きる道は、親でも他人が決めるものではない。
自分の信念によって決まるものだ。
世の中は、親は良かれと思って、子供を教育する。しかし、15歳頃からそれに反発するというのは、自立への大事な一歩。自分と他人は違うのだという自我が生まれてきて、親とケンカするのだ。
その目を摘み取り続けると子供は自立への機会を失う。
思春期のパワーというのは、素晴らしいものだ。生きるパワーである。
それを頼もしいと親が思えないと、後々、死ぬまで、親は子供と
共依存関係になり、不健康な関係を続けなくてはならなくなる。
親が本当に子供の幸せを望むのであれば、やはり、1人の人間としてある時期から対等に扱うべきだ。そして、少し距離を置き、どうにかなるさと見守る。
今思うのは、そんな私の教育論だ。
毒親にならないための子育てアドバイス